派遣の責任者から、今月いっぱいで契約終了を伝えられた時、身体の力が一気に抜けた。
今まで、気力だけで保ってきたのが、一気に抜け30分そこから動けなかった。
しばらく呆然とする中で、
「今日が最後、もう明日からは行かない。」
そう、決めた。
決めた瞬間、気力が戻った。
残り数時間を、顔に出さずにやりきる。
それだけしか、考えない。
持ち場に戻ると、普段と変わりない様子のチーフ。
現場のチーフの意向が反映された、人員交代。
私が、契約終了を言い渡されていることは、知っているはず。
チーフだったか。
私をあからさまに攻撃していたのは、チーフの右腕のようにしている女性だった。
割と頻繁に、同じ求人が出ていたことにも、納得ができた気がした。
チーフがやり易いチームであることが優先されている。
要らない人間だと、自分の存在価値が否定されたようで、惨めだった。
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