自然の中に行く。
時々、公園を歩き、山に登りに行く。
先日、登った家の近くの山頂で、景色を眺めながらたまたま言葉を交わした人。
話しているうちに…
ライフコーチをしてる。スピリチュアルの観点から。
なぜ、その仕事なのか。どうして始めたのか。そもそも挫折続きで。
そんな話をしてたら、帰り際に、またお話がしたいので連絡先交換してほしい。
と、言われ、驚いた。
その時に思い出した。
私に影響を与えた人のこと。
Aさん、女性。当時73歳。
地域のある役員の集まり。
大勢いる中、「できない、忙しい」と断る人が多い中「じゃあやります。」と引き受けていく。
ブロックの代表、さらに執行部、ついには執行部の中の副会長まで。
華奢で上品で、か弱くも見える女性。
執行部のメンバーだけ残った時のお話。
この地域に、数年前に引っ越してきたきっかけ。
毎朝の神社参りのある日、子猫が膝に登って離れない。
この猫は神様の使いかもしれないと思った。
そして、当時住むマンションから、猫と一緒に住める家を、娘の住む地域で探してもらい引っ越してきた。
なんとも、不思議な人。
ここからさらに。
25年前に離婚した夫から、がんになったと連絡があり。
最後の3年間を今の家で一緒に過ごして、見送った。
離れ離れになっていた子供たち家族との心が、その期間に歩み寄れた。
そして。
なぜ離婚になったか。
夫婦で経営していたブティック。
夫が騙されて不渡りを掴まされてしまった。
店も、家も、借金でなくなってしまった。
周辺はお医者様や社長さんが多い、高級住宅地に住んでいた。
何もなくなった瞬間、腹が据わった、そんなお話。
直観に従った一見無謀に思える行動から、ご縁が繋がり思わぬような展開があった話。
なんでもやってみる。という姿勢のお話。
当時、人生に行き詰まり、人にも話せない思いを持っていた私は、ただ一人その人に食いついた。
「なぜ、今こうして笑っていられるのか。
なぜ、初対面なのにこんな話を人に聞かせられるのか。」
その時Aさんから、
「あなた、良かったら遊びに来て。」と目の奥の奥を見て言われた気がした私は、
涙が止まらなくなった。
周りの人たちは、突然何が起こったのか訳が分からず、唖然としている中。
Aさんだけは、何かを分かっているような感じだった。
その時のことを、ふと、思い出した。
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